著作者:macrovector/出典:Freepik
今話題のChatGPTに聞いてみた
近年、運送業界では若手の採用難が深刻化しています。ドライバー不足が言われる中、若手の採用ができなければ今後の業界発展に影響を及ぼす可能性があります。そこで、近頃話題のChatGPTに運送業と若者について尋ねたところ、次のような回答がありました。
運送業界の魅力は、安定した雇用と高収入です。長時間労働が必要なため、高い労働報酬が保障されているのも魅力の一つです。しかし、運送業界には厳しい現実も存在します。長時間労働や、過重な労働負荷などがあるため、体力的にも精神的にも負担が大きい業界であることは確かです。そのため、若者に対しても、業界の現状を正直に伝え、適切なサポートを提供することが求められます。
色々とツッコミどころが満載ですが、まず、安定した雇用と高収入に突っ込まなければなりません。燃料コストの上昇や、運賃の下落などの要因から、ひと昔前のような高収入を得ることが難しくなっています。そして逆にその収入額を支えていた労働時間は2024年を区切りに短縮せざるを得ない為、さらに収入が減るとまで言われています。
さすがのAIもリアルな現状を把握して意見を述べることは難しいのかもしれません。しかし、ChatGPTが教えてくれたことから考えると、若者の採用に希望を持つこともできます。
2024年問題というピンチはチャンス
最近の若者たちは、収入の高さよりもプライベートの時間を重視する傾向にあるという話を耳にしたことがあります。2024年問題とは、労働時間を制限されることにより運行回数が減り、ドライバーの収入にも影響があるという問題です。これまでドライバーとして勤務してきた年配ドライバーにとっては、当たり前のことが当たり前ではなくなるので大きな問題になりますが、まだドライバーという働き方に固定観念をもたない若者に、就業方法の一つとしてアピールする絶好のチャンスになる可能性があります。
そこで、運転技術を磨くことができるドライバーの育成制度や、物流の知識を身につけることができる研修制度などで若者にアプローチできれば採用のチャンスになるかもしれません。また、物流情報管理や配車業務など、運送業界にはさまざまな職種が存在していることをアピールすることで業界での就業に興味を持ってもらう方法もあります。
運送業界で若者を採用し、育成することは、業界の将来を担うことに繋がります。若者に対して、運送業界の魅力や将来性を伝え、正確な情報提供や適切なサポートを提供し、若者たちが支える「物流の新時代」を創っていければと考えています。