配車担当者(トラックの手配)の仕事とは、荷主だったり外注先だったりの担当者と信頼関係を築いていく、営業のような仕事です。それだけに自分の仕事にプライドをもっている担当者も多く、そのエゴが爆発してしまうことで様々な人間関係のトラブルを引き起こしがちです。今回のコラムではそんな配車マンのエゴについて考察してみます。
ベテラン配車マンのいじわる
配車の電話がかかってきて、別の担当者宛ての要件を聞いたとき、皆さんならどうします?
きっと口頭なり、メモなりでその担当者に伝えると思います。しかし、稀に “折り返しをしてくれないベテラン配車マンが存在します。その配車マンは、再度かかってきたときに「(電話があったことを)聞いていない」とお客さんに言います。こんなことをされると、電話を取り次ごうとした担当者の立場が無くなってしまいます。ベテラン配車マンともあろう人がなぜそんなことをするのでしょう?
筆者も同僚や取引先の担当者にこんな感じのベテラン配車マンがいるのを見聞きしたことがあります。あくまで予想ですが、彼らがこんなことをしてしまうのは、顧客に「担当者は自分でなければダメだ」と思わせたいからだと思います。配車業務は属人的なので、このような配車担当者がベテランになればなるほどエゴが強くなる傾向があります。
人には「誰かに必要とされたい」とか「認められたい」と思う承認・賞賛欲求があります。筆者にも当然それはあるので気持ちは分からんでもないのですが、それを満たすために同僚や後輩社員を踏み台にするのはあんまりだと思いません?筆者は決して聖人君子ではなく、欲にまみれた人間の中の人間なんですが、どうしても人の足を引っ張るような真似だけは苦手なんです。まあ、それも「誰かに嫌われたくない」という欲求に従っているだけなので偉そうなことは言えませんが…。
配車業務(トラックの手配)は人と人の信用で成り立っているような仕事なので、どうしても人間の部分が強く反映されてしまいます。そういうのが属人的だと言われるところなんだと思います。「人よりも売上を上げたい」「成功したい」そのエゴを否定することは誰にもできません。でも、自分に与えられた仕事の目的が会社のために利益を出すことである、ということを忘れてはならないような気がします。
まとめ
配車マンのエゴは否定できませんが、誰かの迷惑にならないようにほどほどにしましょう。あと、会社を儲けさせるという目的もお忘れなく!
最後までお読みいただきありがとうございました!