最近、物流業界で注目を集めているのが「パレット輸送」です。この記事では、パレット輸送が物流業界にもたらすメリットと課題を解説します。
パレット輸送とは
パレットとは、荷物を載せるための平板状の木製またはプラスチック製の台車のことで、荷物をまとめて運ぶことができます。フォークリフトを使用し、一度に沢山の荷物をスピーディーに移動させることができる便利なアイテムです。
パレット輸送は荷役においてドライバーの労力や時間を削減することができるため、荷主の皆様にはどんどん導入してほしい輸送方法です。
パレット輸送のメリット
パレット輸送には以下のようなメリットがあります。
- 労力や時間を節約できる
- 商品の追跡や在庫管理が簡単にできる
- 輸送中の破損を最小限に抑えることができる
労力や時間を節約できる
商品をパレットに積み重ねて輸送するため、荷役作業が効率化されます。素早く積み降ろしができるため、労力や時間を節約することができます。
商品の追跡や在庫管理が簡単にできる
パレットは、荷物を保管、管理しやすく、倉庫業の方々にもメリットがあります。一定のサイズで形状が決まっているため、保管場所を効率的に利用することができるだけでなく、スペース計算も容易になります。
また、パレットには荷物の種類や数量を示すラベルやRFIDタグなどを貼ることで、荷物の管理や追跡も可能です。これにより、荷物の紛失やトラブルのリスクを低減することができます。
輸送中の破損を最小限に抑えることができる
パレットに商品を積み重ねることで、商品が保護されます。手積み・手降ろしと比べて、荷物の損傷や破損が少ないです。
パレット輸送の課題
パレット輸送には沢山のメリットがありますが、課題がないわけではありません。例えば、積み下ろしにはフォークリフトが必要なため、当然のことながら、導入には初期投資が必要です。
また、パレットの管理が必要になります。発送地と納品先は別の企業になることの方が多いため、パレットの回収作業を行わなくてはなりません。これらの課題については、導入企業やレンタルパレット業者などが知恵を出し対応することで、解決している部分もあります。
まとめ
今後も物流効率化やドライバーの労働環境改善などにパレット輸送が重視されることが予想されます。国内のパレットサイズ統一化を図る、パレット流通システムの構築、など関連企業の積極的な活動により、運送業界の課題解決が進むことが期待されています。個人的にはパレットサイズ統一化は、パレット供給企業が手を組むことで業界を一変させることができる面白い取り組みだと思っています。
だからといって、こういった期待できる活動を行う人たちに任せきりでは進みません。運送業、倉庫業、荷主に関わるすべての人が関心をもって取り組んでいければ、状況を良い方向に変えることができるのではないでしょうか。