イノベーションを起こす勇気

チャレンジする人たちの価値

チャレンジする人たちの価値

「新しい技術が生まれるとき」

それは誰かが新しいチャレンジをしたときです。

先日、ウイング機能がついたコンテナを導入した企業の記事を目にしました。この新しいコンテナの発想は、モーダルシフトについて考えたことがある人間であれば、誰もが一度は思いついたことがあるのではないでしょうか?かく言う私も、同様の発想をしたことがあります。しかし、大半の人々が「強度的に無理がある」「コストアップになる」など「やらない言い訳」をして実現を諦めていたのだと思います。誰かが始めるのを待ち、誰かが普及させるのを待つ。そしてその技術が当たり前になったとき、「便利だ」と言いながら、「この技術を考えた人間はすごい」と賞賛します。

しかし、始める側は、「見ているだけ」「否定しているだけ」の人間には考えられないようなリスクを負ってチャレンジしています。例のコンテナを導入した企業も、大きなリスクを負ってチャレンジしているのです。その分、このチャレンジは画期的な技術の導入であり、これからの物流を変えていくだけのポテンシャルを秘めています。

私たちは、いつも成功した企業の例だけを見て、新しいアイデアがあればイノベーションを起こし、成功できると錯覚します。しかし、大事なのは大きなリスクを負ってチャレンジする「一歩」を踏み出すことです。行動を起こさないものに何かを成し遂げることはできません。

実は「どうして誰もやらないのだろう」ということにチャレンジするのには、本当に勇気が必要で、「失敗するかもしれない」「誰にも理解してもらえないかもしれない」という不安と闘わなければなりません。チャレンジする人たちはそれでも、社会をより良く変える可能性があると信じて、一歩踏み出しているのだと思います。

「皆がチャレンジしなければならない」なんてことまで思いませんが、私たちは「誰かがすればいいのに」と思っていることを「誰もやらないなら自分がする」と言えることにどれだけの価値があるのかを理解しなければならないと思います。