こんにちは。今回の記事では、傭車探しと自社運送サービスの品質維持の関係について解説します。
品質維持のための傭車選定方法
2011年の物流情報紙にこんな記事がありました。
あるベテラン配車担当者は傭車を頼む際に、安い運賃で仕事を引き受けるCランクの会社から、安く請けてはくれないが技術と信用があるAランクの会社までランク付けをしているとのこと。仲が良いということと、仕事のパートナーになることは異なると強調されている記事でした。
あれから10年以上経ちましたが、今はどうでしょう?求荷求車が前よりも普及したことで、傭車探しの手法が増えました。それによってこの傭車のランク付けについて大きく変わったことといえば、Cランクの会社に頼むような仕事を求荷求車に掲載するのがトレンドになったことでしょうか。つまり、今でも大切な仕事はAランクやBランクの会社にしか頼めないということです。
では、大切な仕事とはどんな仕事なのでしょう?配車に携わっている方ならすぐに分かるでしょうが、自社売上においてウエイトが重い仕事ですね。絶対に迷惑をかけられない荷主とも言い換えることができます。そのようなお客様の仕事で、傭車に失敗なんて、絶対にして欲しくないに決まっています。だから、技術も信用もないようなCランクや求荷求車から回ってくるような傭車には出せません。
それでも最近、製品事故がよく起きているという荷主の話を聞きます。元請けさんからFAXで送られてくる、積込に関する要請書のようなものを見ることも増えています。傭車探しのマッチングにおいてミスマッチが増えているという証拠です。今が、業界全体で傭車先の技術と信用について考え直さなければならない時なのかも知れません。
まとめ
傭車の受発注という作業は、今後も絶対に無くなることはありません。自社の車両台数と荷主の案件数が毎日ピッタリ同じになることなんてないですからね。だからこそ、自社運送業務の品質維持のためにも、傭車との付き合い方について考えなければなりません。しかし、この傭車の受発注には時間がかかってしまうため、少しでも早く終わらせようとして、簡単な方法に逃げてしまいます。それが製品事故の増加に繋がっているのだとしたら、傭車探しには新しいソリューションが必要なのかもしれません。