配車のスポット案件の処理は時間効率が悪く、利益率は低くなりがちです。この記事では、配車のスポット案件における時間効率の解決方法について解説します。
スポット案件の処理に時間がかかる理由
スポット案件の処理に時間がかかる理由は次のようなものです。
- 状況が違う会社同士の利害が一致しにくい
- スポット的に発生する事案のため対策しにくい
- そもそも電話の伝達効率が悪い
長年配車をしてきた私が、これについて良策はないか考えてみました。
スポットとはいえ、蓄積されたデータからそれが起きやすいタイミングを予測できるはずです。その予測から利害が一致しそうな相手をピックアップすることはできます。こういった予測の確度をあげることで、スポット案件を利益率の高い定期案件に近い状態にできます。つまり１と２の課題は社内データを活用することで簡単に解決できるのです。しかし、それでもスポット案件に課題を抱えている運送会社が多いのはなぜでしょうか？
データ活用とコミュニケーションで解決
最近、製品事故が増えている、とか、装備が足りないトラックがくるようになった、という話をよく聞きます。これはスポット案件の「処理時間」ばかりを重視して、「利害の一致」が二の次になっていることに原因があると私は考えています。つまり、マッチングを優先するので、装備の足りないトラックをマッチングしてしまうリスクが上がるということです。日ごろから取引先とコミュニケーションを取って利害関係をしっかり把握していれば解決できるはずの問題です。
こんな簡単な課題を解決できない理由が３にあると私は思います。伝達効率が悪い電話をつかうことに拘るから、マッチング率ばかりを重視した対策になり、前述のような問題を生みます。むしろ、電話での受発注を止めて配車ステーションを利用すれば、取引先とのコミュニケーションの時間が増え、マッチングによるミスを防げるようになると考えています。
まとめ
結局のところ、配車業務の課題は、データ活用やコミュニケーションが不足していることに起因しています。配車業務には、適切なツールを使用し、利害関係をよく把握し、効率的なマッチングを実現することが必要です。こういった改善を行っていくことで、配車業務の利益率向上に繋がっていくはずです。