現在の物流に欠かせないアイテム、「パレット」。今回の記事では、パレットの種類や材質、寸法などをご紹介します。
パレットとは
パレットとは、保管や運搬の際に荷物を載せる荷役台のことです。一般的なパレットは1枚あたり約10kg~30kgほどですが、近年では重さ5.8kgの軽くて安いパレットも登場しています。
数え方
「枚(まい)」を使います。例:1枚、2枚、3枚
使い方
貨物を載せる面の両サイドに差込口があり、フォークリフトのツメを差し込むことで、上下移動や搬送が簡単にできます。
使用メリット
複数の荷物をまとめて保管・管理できるので、作業効率の向上が見込めます。
パレットの材質
次に、様々なパレットの材質と特徴をご紹介します。
特徴:滑りにくい、低価格、小ロットOK、修理可能
特徴:木製より軽い、洗浄可能、薬品や水などの腐食に強い、耐久性が高い、リサイクル可能
特徴:強度が高い、コストが高い、パレット自体の重量が重い
特徴:環境にやさしい、使い捨て、リサイクル可能
パレットの種類
次に、様々なパレットの種類をご紹介します。
上部構造物のないフォークなどの差込口をもつパレットです。
上部構造物として少なくとも3面の垂直側板(網目、格子状などを含む)をもつパレット。その構造には固定式、取外し式、折りたたみ式、側面開閉式があり、ふた付きのタイプもあります。
車輪付きのボックスパレットです。
支柱をもつパレット。支柱には、固定式、取外し式、折たたみ式があり、横さん(桟)をもつタイプもあります。
プッシュプル装置付きフォークリフトトラックによって荷役されるシート状のパレットです。
主として液体状のものに使用され、密閉状の側面とふたを持ち、上部又は下部に出し入れ口があるボックスパレットです。
主として紛粒体のものに使用され、密閉状の側面とふたをもち、下部に開閉装置があるボックスパレットです。
パレットのサイズ・寸法
約50年前(1970年)に、輸送用平パレットの標準規格(※1)としてT11(※2)/1100×1100×144mmが制定されました。
※1:JIS(日本産業規格) Z 0601 プールパレット – 一貫輸送用平パレット
※2:T11のTは「through transit」の頭文字
その名の通り「イチイチ」と俗称される<標準サイズ>のT11型の使用率は日本全体のサプライチェーンの3割に過ぎません。業界によっては異なるサイズを標準パレットに位置付けていることもあり、日本国内では業種ごとに100種類くらいのサイズがあると言われています。
その他の人気記事はこちら
コラム:2024年問題関連の記事(一覧)
https://www.haisya-station.com/tag/2024problem
コラム:荷物予報の重要性と分析方法
https://www.haisya-station.com/column/business/luggage-forecast
コラム:必要な傭車が見つからない時の対処法
https://www.haisya-station.com/column/solution/shortage-of-trucks